礼状とともに500円のマックカード2枚が郵送されてきた。
以前、都内のカフェで相談に応じたTさんからのものだ。
病院事務兼警備担当として雇われていた精神病院における深夜の仮眠時間中の賃金についての相談だった。
Tさんの話しを聞く限りでは、仮眠時間中も電話対応などが日常的にあることから賃金支払いの対象となる労働時間に該当する可能性が高いと判断し、その旨を説明した。
病院と闘う方法については、交渉による解決を目指すならば、労働局のあっせん、ユニオンに加入しての団体交渉、法的な手段を考えているならば、弁護士ないし司法書士に依頼することなど、いくつかの選択肢を提示した上で、後はTさん自身で検討してもらうことにして別れた。
その後、Tさんは、法的な手段を選択した上で、費用面を考慮して弁護士ではなく司法書士に依頼して未払い賃金請求を行うことと決めた。
結局は、裁判までには至らず、会社との交渉による和解で解決した。
解決に至るまでの期間、Tさんからメール・手紙などで逐次経過報告があり、その都度求められるままにアドバイスを行ってきた。
先のマックカードはそのアドバイスへの謝礼とのことだった。
ほっとユニオンは、使用者へ異議申立てをする労働者をいろいろな形で応援します。(直井)