カテゴリ:パワハラ



2021/01/13
「いじめ」は子どもの世界だけにあるものではない。 直接顔を合わせて活動する集団においては、大人の世界でも「いじめ」は存集団において全員の考えがいつも一致するわけではない。 考え方や行動様式の違いがあったりして、多数派が生じ多数派に与しない人は疎んじられることになる。 日本社会に根強く存在するムラ社会における同調圧力だ。 これがエスカレートしたのがいじめだ。 しかしながら、職場における少数者を排除しようとする心理は日本社会に広く根付いているムラ社会に起因するものであることから、職場研修などを実施しても即座に払拭されることが期待できるものではない。 「悪いのはいじめるほうだ」という正論が簡単には通らないという残念な現実がある。
2020/03/21
円満に退職したのではなく、退職時になんらかのトラブルがあった場合、退職後、会社に対して最後の給料の支払いを求めると、「会社に取りに来い」といわれることがある。 会社の嫌がらせである。 会社に取りに行くのが怖いので、金融機関の口座への振り込みを求めたが断られたとの相談があった。 賃金を受け取りに会社に行くことにより更なるセクハラ・パワハラの被害を受ける危険があるなど特別の事情がある場合は別に解されるべきだ。 そのような事情が認められる場合は、労働者が、会社での受け取りではなく、口座振り込みによる支払いを求めるのは当然の権利といえる。
2020/02/15
パワハラを受けていると、美容師からの相談があった。 相談者は美容院でスタイリストをサポートするアシスタントとして働く女性である。 パワハラ行為者は男性のスタイリストである。収入の保証のないなかで働き詰めを強いられる弱い立場の労働者がより弱い立場のパート労働者をいじめる構図がそこに見えてくる。 働き方の多様化による労働者の分断が生んだ闇である。
2019/08/30
ほっとユニオンは、不当解雇・未払残業代などの労働者トラブルの相談を受けたとき、まずは使用者との話し合いである団体交渉での解決を目指します。 団体交渉においてはどのような法的権利が侵害されたかなど、具体的な権利関係を踏まえた交渉を実施します。 権利関係を踏まえた交渉を重視する理由は、交渉が行き詰まったとき、次の手段として裁判所の利用を考えているからです。 ほっとユニオンは、団体交渉が不調に終わったときは、労働審判の申立てを行うことにしてます。 裁判所に争いを持ち込むためには、労働者が法的な権利を有することだけでなく、それを証明できる証拠があることが必要となります。 事案により必要な資料は異なりますが、基本的な資料は労働相談の時点で持参していただけると助かります。
2019/07/10
上司によるパワハラが耐えられず退職した労働者からの相談があった。 退職を撤回したいとか、パワハラの慰謝料を請求したいという相談ではない。 退職日の1か月後に支払われるはずである夏の賞与を請求できないかという相談です。
2019/06/22
美容院でアシスタントとしてシフト制で働く従業員からの相談があった。 仕事上の上司にあたるスタイリストからパワハラを受け、オーナーに相談したところ、オーナーはスタイリストの肩を持ち、不当解雇されたとの相談であった。 ユニオンとの団体交渉の席で、オーナーは、解雇はしていない、相談者が自らの意思で辞めたのだ、でも従前どおり働くことを希望するならば明日から出勤してもらってかまわないと述べた。 実質は解雇の撤回であるが、不当解雇の取り消しを求められた使用者の対応としてはよくあるパターンの一つである。
2019/06/01
2020年5月29日、職場でのパワハラを防ぐため、相談窓口設置などパワハラ防止策を企業に義務づける法律が成立した。 大企業には2020年4月から、中小企業は22年4月から義務づけられる見通しだ。 経営者は「パワハラは違法です!」というパスターを職場に張るくらいのことをする覚悟でパワハラ撲滅に取り組んでほしい。
2019/03/17
パワハラ防止策に取り組むことを企業に義務づける法改正案が閣議決定(3月8日)された。 正直に言えば、会社外の労働組合であるユニオンにとって、パワハラ相談は対応に困る相談のひとつであった。 パワハラは、セクハラと異なり、法律上の定義規定がなく、具体的な防止措置を講ずることが企業に義務付けられていないことが大きな壁であった。 企業にパワハラ防止措置を講ずることを義務づける法律の制定はパワハラ撲滅への大きな一歩となることが期待される。 ユニオンにとっても、新たな法規定を手がかり足がかりとして、パワハラ問題について使用者と交渉することがより容易になる。 早期の法改正を期待したい。
2019/01/27
労働相談を受けていて対応に困る相談として「パワハラ行為者に報復したい相談」がある。 上司や同僚からパワハラを受けている。 辞めるつもりだけれど、上司らに仕返しをしたい。 何かいい方法はないか。
2018/09/25
パワハラという言葉は分かるようで分かりにくい。 職場のパワハラとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係など職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える行為をいうと一応定義されている。

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