ユニオンに加入して会社と交渉を進めているが、そのユニオンの交渉のやり方に不信感を抱いている、との電話相談があった。
相談者は懲戒処分の調査手続中を理由とした自宅待機命令を受けおり、4か月以上職場に出勤できていない。
この間、2回ほどユニオンと会社との間で団体交渉がもたれたが、解決への見通しが見えない状態が続いている。
そんな最中に会社側弁護士から当事者である相談者抜きで話しをしたいとユニオンへ申し出があった。
相談者は話し合いへの参加を希望したが、事務折衝であることを理由にユニオンに断られたことへの不満のようである。
正直にいってほっとユニオンも会社側代理人弁護士と相談者抜きで会うこともある。
交渉が行き詰まってしまい、事態を打開するため今後の交渉の進め方を協議する場合などがある。
交渉ごとであることから、解決の糸口を探るためのはいろいろな角度からの接触が必要である。
当然ながら、協議の結果は当該組合員に報告する。
ほっとユニオンは組合員の代理人であり、当該組合員と一体となって使用者との交渉に臨むが、和解交渉をまとめるためには、ときには当該組合員を説得する役割を求められることもある。
相談者には、相談者抜きの事務折衝自体は受け入れた上で、ユニオンに事務折衝の結果を聴いて、もしその内容に納得できないならばその旨を率直にユニオンに申し入れるようにアドバイスした。(直井)
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