スポーツジムのインストラクターから退職手続きについて相談を受けていた。
私は残っている年次有給休暇を消化したうえで退職するという手順を提案した。
相談者がその旨を社長に申し出たら、怒った社長は即時解雇を言い渡した。
明らかな違法・不当な解雇である。
ユニオンに加入した上での団体交渉申入れ、労基署への相談、労働審判の申立てなどいくつかの選択肢を提案した。
持ち帰って家族とも相談して決めるということになった。
1週間後、相談者から検討結果の報告メールがあった。
もともと辞めるつもりであったこと、将来について具体的な計画があること、闘うことで後ろ向きにエネルギーを使いたくないことなどを総合勘案した上で、あえて闘わないということに決めたとの報告であった。
メールは次の言葉で終わっていた。
「今回の件でたくさんのことを学べ良い経験ができたと思っております。今後の生活に活かし新たなステージに向かって行きたいと思っています。」
このように、泣き寝入りするのではなく、あえて闘わないのも立派な選択肢です。
ほっとユニオンはあえて闘わない労働者も応援します。(直井)
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