ほっとユニオンは都内のカフェで相談を受けている。
カフェ代は各自に負担をお願いしている。
賃金未払いの相談電話があった。
入社以来2か月間ただ働きを強いられたので、会社を辞めたのだが、未払いの賃金を取り返したいとの希望であった。
いつものとおり、都内のJR駅近くの相談者の指定するカフェで詳しい話を聞きましょうと述べたところ、カフェ代、交通費がないという返事であった。
正直、返答に窮してしまった。
ほっとユニオンは自らの活動をソーシャルビジネスとしてとらえている。
活動に必要な経費は組合員の組合費の負担で賄われている。
公共性のある社会的活動ではあるが、無償で行っているわけではない。
労働相談活動はボランティア的な側面が強いが、これもすべて無償というわけにはいかない。
相談から使用者との交渉という次の段階に進むには、相談者が組合加入することが前提となる。
組合員には月1,000円の組合費の負担を求めている。
経済的な自立を重視するほっとユニオンとしては、これは譲れない前提である。
くだんの相談者には、使用者と交渉するためには組合加入が前提となること、組合員になるには月1,000円の組合費を負担する必要があることを説明した。
相談者は考えてみるとの述べ、相談電話は終わった。
冷たい対応だったのだろうか。(直井)
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原かおり (月曜日, 03 12月 2018 20:16)
電話相談でどこまで踏み込んだお話があったのかはわかりませんが、本当にお困りの方ならば何か救いの手を考え助けてあげて欲しかったです。その方のその後が、今が心配です。原則は原則として他の方法もあって欲しい。
例えば金銭の回収が出来たら組合費を支払う、ホットユニオンで救われた方々から任意、善意でカンパを募りそれを充てるなど。交通費のかからない場所にするなど。
私も先日ルノアールでご相談させて頂きましたが経済的にキツイ状況の私にとってはルノアールのコーヒー代は贅沢でした。多少騒がしくても安価な場所が助かります。
また、会費12000円を一括も辛いですが、(決して高いとは思いませんが)まだ現状は何とか支払うことが可能です。それでもそれは、低所得のため食料支援を受けたり、自分で光熱費削減のため入浴を控えたり、病気治療に必要な検査を断ったりしてギリギリ生活と病気治療をして捻出するんです。
本当に困難な方々を救う方法や機関がもっとあれば、個別対応、柔軟性があればと思っています。