☆ユニオンが応援したい労働者☆

 昨年12月のことだが、地域ユニオンと連携して運営されている「NPO法人労働相談センター」(理事長:石川源嗣)の名称が「NPO法人労働組合作ろ!入ろう!相談センター」(略称:労働組合相談センター)に変更された。

 

 ネット上の説明によれば、労働相談の対象を従来の「労働にかかわるあらゆる問題」ではなく、「労働組合への加入、または労働組合の結成を前提とする労働相談」に絞っていきたいということだ。

 

 多くの行政機関が無料の労働相談を実施しているなか、ユニオンの関わるべき労働相談のあり方について悩んだ末の名称変更かと思う。それにしても、NPO法人としても十数年、それ以前の活動を含めると30年の活動歴があり世間にそれなりに知れ渡った名称を変更するとは思い切ったことをしたものだ。

 

 労働組合の組織率が低下しその存在感が薄れてゆく中、労働相談活動による労働者の組織化を目指すものといえる。名は体を表すというけれど、インパクトのある新名称だ。「NPO法人労働組合作ろ!入ろう!相談センター」との新名称からは、労働相談活動を通じて労働組合に結集する仲間を集めたい、という強い思いが感じられる。

 

 ほっとユニオンの労働相談活動は相談者の組織化を目的としているものではない。しかし、単なる社会奉仕の活動ではなく、労働者の共助の組織を目指している活動であるという点では共通点があると考える。そのような意味で、小さなユニオンの活動家としても、労働相談センターの名称変更に興味と共感を感じている。(直井)

 


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コメント: 1
  • #1

    成川美惠子 (水曜日, 31 1月 2018 10:24)

    石川さんのNPO法人の名称変更について初めて知りました。元々、そういう方向での相談に重点を置いていたのでしょう。ただ、誰でもできるわけではないですね、組織化ということは。組織化にはある程度の「組織」がどうしても必要になる。小さな受け皿が連携化することがどうしても必要になるのではないでしょうか。今年も活動、頑張ってください。