共同代表の一人である直井春夫と申します。
労働相談カフェは労働問題の専門家が集まって作っているネットワークなので、厳密な意味での代表者は存在しません。
とはいっても「安心・信頼」を売りにする以上、代表者の弁が必要と考えて、共同代表の一人として私がご挨拶をすることにしました。
2015年3月に40年間勤めた東京都庁を退職しました。
東京都庁での40年間のうち、16年間は労働委員会の事務局職員として労使紛争の処理に従事し、15年間は法務部で知事の代理人として訴訟事務に従事していました。
そして都庁退職後の2015年4月に企業の所属の有無に関係なく誰でも加入できる地域ユニオンとして「ほっとユニオン」を立ち上げました。
都庁で携わった労働関係、訴訟関係の仕事の経験を生かし、いわば退職後のボランティア活動として始めたものです。
今回立ち上げた労働相談カフェは、この2年間のユニオン活動の中で協力しあった弁護士・社会保険労務士など労働問題解決の専門家と連携して、使用者との紛争などで困っている労働者に利用しやすい新たな仕組みを提供することを目的としています。
労働相談カフェの活動もユニオン活動の延長線上にある退職後のボランティア活動の一環です。
しかし、ボランティア活動だからといって、なんでも無料の活動を考えているわけではありません。
社会的な活動をするためには、組織が必要です。どんなにささやかな組織でもそれを運営するためには、ヒト、モノ、カネが必要です。公共性のある事業にかかる費用を賄うための収益(利益ではありません)を確保しながら自立的に運営するソーシャルビジネスを目指しています。
16年間の東京都労働委員会での活動も含め、労働問題に関わった長い年月の間に培った弁護士、社会保険労務士、ユニオン活動家など労働問題の専門家との結びつきをこのネットの活動に生かしていきたいと考えています。
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