2019/08/30
ほっとユニオンは、不当解雇・未払残業代などの労働者トラブルの相談を受けたとき、まずは使用者との話し合いである団体交渉での解決を目指します。
団体交渉においてはどのような法的権利が侵害されたかなど、具体的な権利関係を踏まえた交渉を実施します。
権利関係を踏まえた交渉を重視する理由は、交渉が行き詰まったとき、次の手段として裁判所の利用を考えているからです。
ほっとユニオンは、団体交渉が不調に終わったときは、労働審判の申立てを行うことにしてます。
裁判所に争いを持ち込むためには、労働者が法的な権利を有することだけでなく、それを証明できる証拠があることが必要となります。
事案により必要な資料は異なりますが、基本的な資料は労働相談の時点で持参していただけると助かります。
2019/01/04
使用者に未払い残業代の支払いを請求したら、裁量労働制だから残業代は発生しないとの社長からの回答があった。
裁量労働制とは、一定の専門的・裁量的業務に従事する労働者について、実際の労働時間数にかかわらず一定の労働時間数だけ労働したものとみなす制度である。
確かに社長の示した雇用契約書には「裁量労働制」の文言がある。
しかしながら、本件においては、相談者の実際に従事していた業務が労働基準法の定める専門業務型裁量労働制の適用業務にあたるかについて大いに疑問がある。